ホワイトボードに「第6回 PONOにあったら嬉しい設備orアイテムは?」というお題が書かれ、利用者さんからのアイデアを書いた付箋がたくさん貼られている様子
ある週のお題は「PONOにあったら嬉しい設備orアイテムは?」。利用者さんからのアイデアが付箋でずらりと並びました。

きっかけは、利用者さんからのおすすめ

PONOでは、新しい活動を取り入れるとき、職員側で全部を決めるのではなく、利用者さんからの「こういうのやってみたい」「これ面白そうじゃない?」という声を大切にしています。今回の「ブレインストーミング(通称:ブレスト)」も、ある利用者さんが「PONOでもやってみたら面白そう」と教えてくれたのがきっかけでした。

福祉の現場で「グループワーク」と聞くと、少し構えてしまう方もいるかもしれません。けれど、利用者さんからのおすすめで始まった今回の取り組みは、もっと肩の力を抜いて、雑談に近い空気で進められる時間になっています。

そもそも、ブレインストーミングとは?

ブレインストーミングとは、グループで自由にアイデアを出し合うことで、新しい発想や問題の解決策を導き出すための集団思考法(発想法)のひとつです。「いい答えを出すこと」よりも、「みんなで思いついたことを並べてみること」自体に価値がある、ちょっと変わったルールの時間です。

とくに難しい知識は必要ありません。お題に対して、それぞれが思いついたことを口に出してみる――それだけで成立します。「正解」を探す時間ではないので、人前で話すのが苦手な方も、自分のペースで参加しやすい活動です。

PONOでの進め方|週初めにお題、みんなで回答

ピンクのマーカーで「第4回 ブレインストーミング 女性利用者さんに聞きたいこと!!」と書かれたお題シートを職員が手に持っている様子
毎回のお題はこんなふうに用意されます。利用者さん皆で考えて、その週の「テーマ」として立ち上がります。

PONOでのブレストは、シンプルな流れで行っています。

まず週の初めに、利用者さん皆でその週の「お題」を考えます。お題が決まったら、職員も一緒の輪に入って、ひとつのお題に対してそれぞれの回答や思いついたアイデアを出し合っていきます。職員が司会して、利用者さんが答える――という上下のある形ではなく、「みんなが回答する側」というのがPONOらしいところかもしれません。

普段は動画編集や音楽制作、デザインなど、それぞれの作業に向き合う時間が多いPONO。その合間に、ふっと頭を切り替えて、自分の中にある言葉を出してみる時間が挟まる――そんな位置づけです。

少しずつ広がる、利用者さん同士のコミュニケーション

ブレストを始めてから、利用者さん同士のコミュニケーションが増え、いい傾向が出てきています。お題について話し合う中で、「あ、その視点なかった」「自分はこう思う」と、自然な形で言葉を交わす場面が見られるようになりました。

普段の作業時間だけでは、なかなか踏み込んだ会話までは生まれにくいもの。お題というクッションがあることで、いつもよりも一歩、お互いの考え方や好みに触れやすくなっているのかもしれません。

そして、毎週新しいお題を考える時間そのものも、ちょっとした楽しみになっています。「次は何にしようか」「あのお題、もう一回やりたい」――そんな声があがる週もあり、利用者さんも職員も、毎週のブレストを楽しみにしています。

利用者さん発のアイデアが、PONOをつくっている

PONOは「クリエイティブ特化の就労継続支援B型」として、利用者さん一人ひとりの「やってみたい」を起点に、活動の幅を少しずつ広げてきました。今回のブレインストーミングも、利用者さんの一言から始まり、結果として事業所全体の空気をやわらかくしてくれる取り組みになっています。

これからも、利用者さんの声からスタートする活動を大切にしながら、自分のペースで参加できる選択肢を増やしていきたいと思っています。PONOの普段の雰囲気が気になる方は、ぜひ見学にもお越しください。

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