「クリエイティブB型」は制度上の呼び名ではない
厚生労働省の障害福祉サービス案内では、就労継続支援B型は「雇用契約を結ばずに、就労機会や生産活動の機会を提供するサービス」と定義されています。この制度枠は全国共通で、その中で動画・音楽・デザインなどを中心に据えている事業所を、慣用的に「クリエイティブ特化」「クリエイティブ系」と呼ぶだけで、制度上の区分ではありません。
雇用契約を結ばないため最低賃金の縛りはなく、体調に合わせて週1日・1時間から通所できるのがB型の共通ルールです。そのうえで、事業所ごとに仕事内容・使う機材・スタッフの背景・成果物の残し方が大きく異なります。ここから先は、その「事業所ごとに違う部分」を、PONOの現場に即して具体的に見ていきます。
普通のB型とクリエイティブB型の実務上の4つの違い
違い① 仕事内容の質
清掃・梱包・箱折り・カフェ運営などの請負作業が中心か、動画編集・BGM制作・グラフィック・Web制作などの制作物が中心か。前者は「安定した工程」、後者は「毎回異なる制作フロー」が特徴です。
違い② 使う機材とソフトの実名
PCの有無だけでなく、Adobe Creative Cloud(Premiere Pro / Illustrator / Photoshop / After Effects)のフルライセンス、DAW(Logic Pro / FL Studio / Cubase / Ableton Live 等の主要ソフトの中から、PONOの導入DAWは🔍スタッフ確認予定)、コンデンサーマイク、ペンタブレット等が事業所支給で揃うかどうか。PONOは全席にAdobe CCライセンス、共用でオーディオインターフェース5台、ペンタブレット3台を配置。個人購入の必要はなく、通所人数の増加や制作案件の必要に応じて随時追加しています。
違い③ 支援スタッフの活動領域
福祉資格だけを持つスタッフか、現役のクリエイターが支援スタッフを兼ねているか。ここは選ぶうえで最も差が出る部分です。PONOでは、動画・音楽・デザイン各分野でプロとして現在も活動している人が支援スタッフを兼ねています。指示や添削は「福祉的な励まし」ではなく、制作現場と同じ基準で行います。
違い④ 成果物の残り方
作業所内で完結して工賃に変換されるだけか、事業所HPやSNSに作品として掲載され、外部案件や実績ポートフォリオとして残るか。PONOには、AWANAグループ案件のほか、映画制作を含む複数の外部案件があります。制作物は事業所HP・SNS・実案件先で公開され、実績ポートフォリオとして残ります。
PONOで実際に扱っている仕事内容
PONOで日々動いている仕事は、大きく6分野に分かれます。
- 動画編集:函館市内店舗のPR動画、AWANAグループ各事業所の紹介動画、YouTube向け編集
- 音楽制作:店舗BGM、ジングル、YouTubeフリー素材制作
- グラフィックデザイン:AWANAグループ各事業所のポスター・パンフレット、SNS投稿画像
- Webデザイン:ランディングページ、コラム挿絵
- 軽作業:クリエイティブの気力が続かない日のための、内職・箱折り・データ入力ライン
- 就職サポート:履歴書添削、面接練習、企業実習マッチング
具体的な納品本数・工賃実績は、Web上での固定表示ではなく、見学時に直接ご案内する方針です。数字だけをWebに出しても事業所の魅力が正確に伝わらず、実際の作品・スタッフとの相性・通所ペースと合わせてお話しする方がフェアだと考えているためです。
「やりがい」と「プロへの道」を、どう伝えているか
PONOのコラムを読んで最初にお伝えしたいのは、「稼げるかどうか」の前に「ここで作った作品が、あなたのポートフォリオになるかどうか」です。
例えば、PONOの制作実績ページ(動画・デザイン・写真・音楽の制作例)や、TVK(テレビ神奈川)に取材された際の動画があります。この記事を読んでいる段階で、先にご覧いただけます。
「作品を作っている間は工賃になるけれど、完成後は事業所名義になり自分にギャラは入らないのでは」——これは全国のクリエイティブB型で最も多く寄せられる不安です。制度上、B型で制作した成果物の版権は事業所帰属が原則で、これは全国共通ですが、PONOでは時間工賃に加えて、外部案件などで歩合分が上乗せされるケースもあります。詳細は契約前の面談で、後から不満が出ないよう最初にすべて開示します。
未経験・体調に不安がある人の入口設計
Adobeソフトを触ったこともない。長時間PCの前に座れる自信がない。クリエイティブに憧れはあるけれど、続けられるか不安——そういう方こそ、入口の設計が事業所ごとにどう違うかを見比べていただきたいところです。
PONOでは、初日はまずお手本の模写から始め、Photoshopの「範囲選択→塗りつぶし」など1操作単位で覚えていきます。1日1時間から、週一日から通所可能です(AWANAグループ全事業所共通のルール)。集中が続かない日は軽作業ラインに切り替えられ、「今日はできる範囲まで」で工賃対象になります。在宅勤務との併用可否は🔍 個別条件で相談させてください。
面談時にスタッフからお伺いするのは、「何を作りたいか」より前に「今週どのくらい通えそうか」「体調の波はどう出るか」です。制作力よりも、通所を続けられる設計を一緒に組み立てるのがPONOの初回対応です。
就労移行と定着支援の実績
B型は「継続して通う場」ですが、そこから一般就労を目指す動線も用意しています。PONO開所以来の一般就労移行者数と、うちクリエイティブ職種(映像制作会社、印刷会社、Web制作会社等)に就いた人数は、見学時に具体的な事例と併せてご案内します(🔍 数値の対外開示可否をAWANA本部と別途調整)。
就労後は最長3年半の定着支援がつき、就職先での相談窓口としてPONOのスタッフが継続的に関わります。「B型で通い続ける」か「B型を経由して次に行く」かは本人の選択ですが、両方の道筋を用意している事業所を選ぶこと自体が大切です。
函館で見学するときの5つのチェックポイント
見学の見た目の印象(設備の綺麗さ、スタッフの笑顔)だけで決めると、通い始めてから合わないことに気づく失敗が起こります。以下の5点を、見学時に必ず口頭で確認してください。
- 実際の制作物を、名前を伏せずに見せてもらえるか——PONOでは見学前でもご覧いただけるように、制作実績ページとTVKに取材された動画をWeb上に並べています。見せられない事業所は実案件が少ない可能性があります。
- 支援スタッフが現役のクリエイターか、どの分野で活動しているか教えてもらえるか——「制作会社出身の◯年」まで具体的に答えられるか。
- 工賃の実績を、月額と時間額の両方で見学時に開示してもらえるか——月額だけを言う事業所は通所日数の実態を隠している場合があります。
- クリエイティブが合わない日の代替(軽作業)があるか——「必ずPCに向かう」設計だと体調不良日にお休みするしかなくなります。
- 体調不良時の連絡ルールが明文化されているか——LINE可か、当日連絡でよいか、遅刻の扱いはどうか。
この5点が具体的に答えられる事業所は、日々の運営が回っている証拠です。
見学予約と、その前にできること
見学は電話・LINE・フォームの3経路からご予約いただけます(PONO公式LINEは開設済み。友だち追加リンク・リッチメニュー・自動応答の整備状況は🔍 別タスクで確認予定)。
- 電話:0138-84-5776(平日◯:◯〜◯:◯ 🔍 受付時間)
- LINE:PONO公式LINE開設済み。空き状況の確認や資料請求のリッチメニュー整備は別タスクで進行中
- 見学フォーム:所要時間◯分、後日日時調整(🔍 所要時間)
いきなり見学が不安な方は、まずLINEで空き状況と1日の流れの資料をお送りします。函館市外からの通所相談・在宅併用相談も、同じ窓口で承ります。
LINEで空き状況を聞く:友だち追加リンクは整備状況を確認中です。
最終確認日: 2026年7月21日