最初は、「ちょっと撮影に出てみようかな〜」という軽い話から始まりました。そこから「じゃあ私も行きたい!」「自分も!」と一人、また一人と手が挙がっていき、気づけばその日の通所メンバー全員で出かけることに。まさかの全員参加になりました。
天気もこれ以上ないくらいの快晴。ぽかぽかの陽気と、風に揺れる桜の花びらに迎えられて、ふだんは作業に向き合っている時間が、ふっとやわらかく流れていくような一日になりました。
それぞれのペースで、桜と春をたのしむ
現地に着くと、みんな思い思いに過ごし始めます。スマホやカメラを構えて桜を真剣に撮る人、屋台を一軒ずつじっくり見て回ってお気に入りを探す人、ベンチに腰かけて、ぼーっと空を見上げる人。「これ撮ってほしい!」「こっちの角度いいよ〜」なんて声があちこちから聞こえて、普段のPONOとはちょっとちがう表情が見られました。
普段時間が合わない利用者さん同士も、桜の下で「はじめまして」
この日いちばん印象的だったのは、普段は通所する時間帯が合わなくて、なかなか顔を合わせる機会が少ない利用者さん同士が、この場で初めて「はじめまして」ができたこと。最初は少し緊張気味だった空気も、桜の下ではどこ吹く風。屋台をのぞきながら、桜を撮りながら、気づけば自然と会話が生まれていました。
好きな花の話や、最近ハマっていること、作業のこと、家のこと――ささやかだけどあたたかいやりとりが、あちこちで咲いていました。
予定していなかったからこその、気持ちのいい時間
帰り道、みんなの表情がふんわり柔らかくなっていたのが印象的でした。予定していなかったからこそ、肩の力の抜けた、気持ちのいい時間。PONOってこういう日もあります。
また来年も、いい風と、いい桜と、いいメンバーで花見ができますように。